シラスウナギ300万円/kg

今日は、一人静かな職場の中で
農場の話とちょっと違うお話しです。
近年、本来山にいるべき動物たちが人間の居住区に出没して起こる事件が多くなっていますね。
 農地の作物を食い荒らしたり
 人間に危害を与えたり
 出没する動物たちも様々で
 サル、イノシシ、タヌキ、鹿、カモシカ、イタチ、熊 などなど
下の写真は
先日、農場の近くで見かけたカモシカです。
下の写真を見ていただくと解りますが、カモシカがいるのは田んぼの中。
人家もすぐそばにある場所で、僕が近くに寄っていっても、逃げる気配もありませんでした。
たぶん冬の間、森に食料が無くて腹を空かして、田んぼにはえてきた僅かな草を食べに来たんでしょうね。
カモシカ
カモシカ
こういった森の動物たちは農地の作物を食い荒らしてしまうので、農家の皆さんに「とっては大変な悪者です。
たしかに精魂込めて作った作物を、収穫目前に全て食い荒らされた日にゃ
そりゃたまったもんじゃありませんな。
しかし動物たちから見れば
自分たちが住んできた山を好き放題に荒らして、食い物もない山にしてしまったのは人間ですから
それこそ、たまったもんじゃありません。
日本の場合、国土の2/3、約66%は森林です。
これは、一見大変緑豊かな土地に思えますが、実は森林の中の原生林は、僅か3%しかありません。
それ以外は、植林などで人間の手が入った森なのです。
しかも
人間は、原生林を伐採し、杉やヒノキなどを植林し、その後管理もせずに放置しているので
森の中は真っ暗になり、草も生えないような死んだ森にしてしまいました。
死んだ森には、草花や昆虫もいませんし
木の実もありません。
こんな森では、動物たちは生きていけないのです
ちょっと話は飛びますが
近年、ウナギの稚魚(シラスウナギ)がほとんど穫れなくナタという話は皆さんご存じですよね。
なんでも1kgあたり300万円もするそうです。
 まるで貴金属のような値段ですね。
そんでもって、日本の商社はアフリカまでウナギの稚魚を買い付けに言って、必死で少しでも安いシラスウナギを確保しているんだそうです。
そんな日本の商社をテレビ番組は取り上げ、番組MCは
「日本の国民のために、この商社マンは日夜頑張り世界中を駆け回っています。素晴らしい!」
なんて言っていたのを覚えています。
も1つ、
日本はシラスウナギを人工孵化させる研究にも大変な費用をかけて取り組んでいます。
ここで、「森の話」とつながるのですが
ウナギというのは、海の産卵場(日本ウナギはマリアナ海溝)で生まれ、潮に乗って日本に流れ着いて、栄養が豊かな淡水と海水が混じる汽水域や河川の中にも入り込んできて生長します。
そして性成熟に達したウナギは再度、自力で海底の底の産卵場まで自力で泳いでいくのです。
何が言いたいかというと、ウナギが生息、繁殖するには汽水域の環境が大切で
その汽水域の環境を保つ為には、健全な森が必要なのです。
森と海は河川でつながっていて、森から流れ出した栄養分が海の汽水域で海水と混ざり合うことで、植物性のプランクトンが湧いてきます。
そのプランクトンをエサに、様々な生き物が成長します。
例えば
牡蛎の養殖業者が、一生懸命植林をしているのをご存じでしょうか?
 NPO森は海の恋人 http://www.mori-umi.org/
牡蛎を育てるのは、山から流れ出てくる栄養なのです。
つまり森林をおろそかにしてきた日本で、シラスウナギがいなくなるのは当たり前。
逆にいうと、もっと森林を大切にすればウナギは戻ってきます。
現に森は海の恋人で植林を行った地方の河川では、まったくいなくなってしまったウナギが戻ってきているそうです。
つまり何が言いたいかというと
1kg300万円もかけてシラスウナギを買いあさるよりも
莫大な研究費で、養殖の研究をするよりも
それだけの金があったら、植林して健全な森を作った方が、よほど効果があるし
そういう発想があたりまえなのではないか?
そんな莫大な金額があれば、どれだけ植林できるのか?考えて欲しい。
と、いいたいわけです。
動物たちから住処を奪い、飢えて出てきた動物を悪者にするのは、どうなんでしょうか?
もちろん、駆除をしたり追い払う行為を攻めるつもりはありませんし、ネオナチュラルの農場でも電柵などの対策を行っています。
でも、ちゃんと事実を知り
健全な森を作っていく事も、当然行っていくべきなのです。
未来の木を植えよう
http://www.neo-natural.com/mutenka/kikaku/kanso/

CWニコル
アファンの森
http://www.afan.or.jp/